真綿布団

“綿”と聞けば多くの方々が想像する木綿。
しかしホンモノという意味の”真”を冠した綿は全く異なる素材です。

真綿の正体は蚕のわたになります。
ちなみにこれを糸にしたものが絹(シルク)です。

乾燥した蚕

ご来店いただく多くの方がまず光沢に包まれた真綿布団に目を奪われます。

その時に私たちはお伝えします。
「ぜひ試し掛けをしてください」
試していただければきっとその魅力を体感していただけるからです。

誰もがほころぶ、至福の掛け心地

心地よい真綿布団の多くは中綿には真綿を、側生地には蚕を糸にしたシルクを使用。真綿もシルクも名前は違っても同じ、蚕の絹を指します。
この組み合わせは、素肌になじむかのようにストレスがなく、心地よく身体を包みます。

当店で試される誰もが、その掛け心地に感動し、
ほころんだ笑顔を見せてくださいます。

心踊る掛け心地、匠の妙技にあり。

多くのお客様に感動していただいている真綿布団。
実はどんなに良い素材を使っただけでは心突き動かされる
感動の真綿布団にはなりません。

真綿布団は工芸品と言っても過言ではありません。
優れた掛け心地には優れた職人の妙技があります。

真綿布団は通常の羽毛布団のような綿を詰め込む ということはしません。
代わりにとても手間のかかる工程を踏んでいます。
それが手挽きと呼ばれるものです。

手引の様子

手挽きに用いられるのが、繭を集めて作成される真綿の集合体。
これを2人で息を合わせて手で引き伸ばし重ねていきます。

十本の指を細やかに動かしながら偏りのないように調整する技術は
まさに職人の妙技。

1Kgの真綿を詰めた真綿布団では300回、手挽きを行います。
側生地で包み込まれる前の姿は幾重にも重なった光沢があり、
惹きつけられる美しさがあります。

手引を重ねた真綿布団の中身

真綿の集合体も種類があり、製造工程や形状によって名称は異なります。

息を吹き込んで袋状に形成する袋真綿
四角形の木枠で整えられた角真綿
帽子の形をした帽子真綿

この手挽きの工程によって豊かな寝心地を実現します。

掛け心地だけではない。オススメするのは日本の四季に合う寝具だから。

日本には四季があります。
春や秋は日中はとても過ごしやすいものの、
時間帯ごとの寒暖差はとても大きく、とりわけ朝方は冷え込みます。
夏は高温多湿。冬は乾燥してグッと冷え込む。
ジメジメとした梅雨もあります。

そんな年間を通して変化する日本の睡眠環境。
通年で活躍する掛寝具の筆頭が、真綿布団です。

その理由が保温性、そして非常に高い吸湿性・放湿性です。

春秋はさらっと1枚で。
冬には羽毛布団の中に入れていただくことで、
こもりがちな湿気を吸収してくれることで、より心地よくお休みいただけます。

とりわけ梅雨や夏のようなジメジメとした気候において、
湿気を逃す真綿布団は最高の掛け心地です。
冷房で適度に冷やした空間の中でサラッとした掛け心地は、また格別です。

試し掛けをしていただければきっと御納得いただけるはずです。
ご来店心よりお待ちしております。